前回のキャラソンの超個性的自己紹介ソングから一転、アタマから「いっくよぉ～！」と元気いっぱいのキュートなポップチューン。

「あのねあのねえっとね」という可愛い歌い出しに続く早口フレーズ、曲中合計9回も炸裂するアッカリ～ン！ そして間奏は鍵盤ハーモニカソロと、ハイテンションなあかりをこれでもかと楽しめる。サビで歌われる愛のメッセージは、ごらく部に向けて、ファンに向けて、いやきっと全世界に向けてのものなのでしょう。ラストを感謝の言葉でしめるところにもグっときますよ。

ライブでも鉄板の盛り上がりを約束してきた赤座あかりキャラソンシリーズ4曲目となる「赤座劇場」は、ベッタベタの昭和歌謡テイスト！

ドドンパ調のリズムと和太鼓っぽい音色、「ハイハイ」「ソレソレ」な合いの手の入り具合からして、「あかり音頭」と言って良いかも。

サビ部分の「ガンバって」「負けないで」連呼には、様々な不憫にも挫けず立ち向かう健気さと、実は秘めたるド根性が表現されており、聴いているこっちも応援の握りこぶし。

義理と人情、涙と哀愁、不撓不屈の中学一年生・赤座あかりがお届けする、自分自身応援ソング！

綾乃の『恋の罰金バッキンガム』テイストがあるスピーディーな乙女チックデジタルロック。ハイ！ハイ！という掛け声やAメロの合いの手から、ライブイベントで披露されたら盛り上がるしかないでしょう！ 冒頭のセリフを聞くと、結衣だけに向けた恋の突撃ソングかと思いきや、本当はみんなと一緒が一番好き！ と本心（だと思いたい）を声を大にして打ち明けてしまうツンデレ感がなんとも可愛い。純白の天使・チーナ、ここにあり！

ゆるゆり登場キャラクターの中でもっともアイドルに適しているのはチーナなのだろう。アイドルならば、あざとく、腹黒というのもある意味正解。

彼女はアイドルに必要な才能を持ち合わせている。ちなつの想いをストレートに伝える歌詞に相対し、心地良いシンセサウンドとコーラスはどことなくドリーミーで、ちなつが夢見る思い込みがちな少女だということも表現している。間奏のシンセソロは、ライヴでちなつにショルキーで弾いて欲しいというような妄想も捗る。

リズムはスカコア調でテンポ早、BPMにして200はありそうなのに、柔らかな生音多めのまったりした雰囲気も併せ持つ不思議な一曲。

賑やかな京子らしく、曲全体に言葉がいっぱい詰まっていて、なかなかうまくいかない恋のもどかしさが描かれる。

「ワンツーさんしー！」や「きゅぴーん！」とお馴染みのフレーズも織り交ぜつつ、息継ぐ暇ないラップのごとくの歌詞の畳み掛け。

「ゆりゆららららゆるゆり」をも上回る、舌がこんがらがりそうな「ゆるゆらゆるゆる ゆるゆれゆるゆろ」を、さらりと軽やかに歌いこなす京子って、マジ器用！

ジャングル～ドラムンベース調のダンサブルなビートに乗せてお送りするザッツ歳納京子ワールド！目をつぶっていても京子のコロコロと変わる表情、太陽に透ける金髪のストレートへアが瞼の裏側に浮かんでくるキャラソンのお手本のような曲。

（ ＾ω＾）おっおっお！と声を上げながら皆で踊ろう！あぁ、楽しいな！

CV津田ちゃんのワイルドなヘッドバンギングを期待せざるを得ないアグレッシブなイントロが印象的でE感じのホットロッキンナンバー！

“ツッコミ役”“クールでしっかり者に見えるが実は寂しがり屋”という結衣のキャラクター像。そんなアンビヴァレンツを巧みに描写した歌詞を敢えて激しい曲調に乗せる事で、彼女の持つ魅力をよりダイレクトに伝える事に成功している。それにしても1番の歌詞の間で2度もツッコミの被害にあってしまうあかり、こんなところでも不憫な子！

とにかく結衣の伸びのあるヴォーカルが印象的な1曲。そこに切れ味鋭いギターとブラッド・スウェート＆ティアーズや初期シカゴのような、ブラスセクションが切り込んでくる！骨太なサウンドに、結衣のUNOラヴな言葉遊びを交えたかわいい歌詞がカッコ良さ+可愛さという絶妙なバランスを生み出している。なるほど、深青結希×若林充という黄金コンビが生み出した楽曲と聞いて頷ける。しかしこの難しいメロディを歌いこなす結衣には脱帽。

ジャケ写のドヤ顔とは裏腹に、「期待に添えなくてごめん」と、否定から入る歌い出しで早くもキュン死！　歌詞が進むに連れて、少しずつ自分の気持ちに正直なっていくあたりにもツンデレな綾乃というキャラクターが忠実に投影されている。疾走感溢れるバンドサウンドはボカロP、kemuとしても名を馳せる塚本けむ氏によるアレンジ。この緩急の付け方もドキドキ・バクバク感を表しているようで◎っ！

しましま＝ボーダー＝境界。「スキ」と「キライ」、感情の狭間で揺れる綾乃の恋心を歌った一曲。元気な曲調、軽快なリズムとは裏腹に「あああ う～ん」と溜め息混じりのもんもんモード。考えすぎてもう何だか分かんないけど、いつも気になるあの娘と仲良くなりたい。「すき」どころじゃない「だだだだだだだいすきーっ！」を胸に秘めている綾乃だけど…でもやっぱり口には出して言えないのでした！…どうだい？キュンキュンするだろう？

キラキラ感満載のイントロに始まり、スカ調の裏打ちリズムとカントリー風のメロディに乗る矢継ぎ早な歌詞が心地良い歌い出しから、一転サビではとびっきりキュートなメロディが弾ける、1曲の中で表情がコロコロ変わるポップソング。第1期では唯一無二のキャラソンでド肝を抜いた千歳だけに、このポップ感は新鮮！ とはいいつつも歌詞は相変わらずの千歳ワールドが大炸裂してますのでご安心を。「たとえ血液尽きようと 命かけます～」というフレーズ、中間部の語りパートなど、今回も妄想（＝delusion）が千歳にとっていかにかけがえの無いものなのかを声高に語ってくれているのだ。

これまではどちらかというと百合妄想で鼻血を放出するというアヴァンギャルドさが際立っていた千歳のキャラソンであるが、本楽曲「chuchuchuri lovely」は、千歳の可愛らしさ（ジャケも超可愛い！）を前面にフィーチャー。妄想というデコレーションでコーティングされたウォール・オブ・サウンドとも言うべきドリーミーで激甘なアイドル・ポップスに仕上がっている。あー、この甘さにずっと浸っていたい！

2期に入りフルスロットルでエンジン全開の櫻子らしい、やりたい放題感が満載のナンバー。櫻子の好きがとにかくギュッと詰まっている。そんな櫻子の気持ちを、きらきらとしたピアノやピコピコサウンドとおとぼけなピアニカが賑やかに盛り上げる！何といっても圧巻なのが、向日葵愛に満ちた、間奏で連呼される「おっぱい」28連発（弊社数え）！かつてこれ程までに「おっぱい」が盛り込まれた楽曲があったのだろうか。キャラクターソング史に残るインパクトを残したといえる1曲。

ちょこまかと走り回るリズムが櫻子の悪戯っぽい可愛さを存分に表現しつつ、音数少なめのこの曲。そのおかげかコーラスも合いの手もセリフもくっきりはっきり、櫻子ボイスで埋め尽くされている！　「ららららるんらら～」をはじめ、クセになる櫻子声の波状攻撃でウザさと可愛さの絶妙なバランスを保ちつつ、嘘がつけない、素直になれない櫻子の心情を描いた歌詞でほっこりと暖かい気持ちにさせてくれる。とどめの「いちにーさんはい、じゃ～～ん！」がとにかく可愛すぎるので、一気に最後まで聴き抜けて！

櫻子に振り回されるいつもの日常の中で沸き上がってくる気持ち。その正体を確かめたい向日葵の、心の動きがそのまま楽曲になって繰り広げられる。お嬢様口調に合わせてか、曲全体にピアノの音色が散りばめられており、アップテンポな曲調ながらもエレガントな雰囲気。向日葵の諭すような優しい歌声も相まって、温もり溢れるポップソングとなっている。曲後半部分の「なくなくなくなく…何でも、なぁーい！」のくだりは、三森すずこさんの表現力が素晴らしく、聴いているこちらのハートがキュンとする感覚を間違いなく味わえる、必殺の一節。

うーん…これは、この曲はイイ！もぎたてメロンのように瑞々しく艶っぽい向日葵のボーカルは、どこまでも伸びやかで清々しく、それでいてエモーション。そしてそれに絡むギターが全編素晴らしい！向日葵の気持ちを後押しするリフや、天を衝くようなギターソロがとにかくキモチイイ。スカッとしたサウンドの中にドリーミーに入り込んでくる向日葵のツンツンツンがまたクセになる。夕方放送枠な青春学園アニメの主題歌か挿入歌であっても不思議ではない爽快さ！聴き終わった後には向日葵のことで胸がいっぱいになる事間違いナシ！

2期第6話のオープニングを飾った、疾走感あふれるデジタルロック。1期キャラソン「魔女っ娘ミラクるん♪」もそうだったように、全体的には電波ソング風な中、Bメロ～サビにかけての、そこはかとなく勇壮なメロディに胸が熱くならずにはいられない！ そう、それは孤高の魔女っ娘が挑む宿敵・ギガギガ団との色んな意味で壮絶な戦い、その果てにあるガンボーの無残な姿、そして焼きそばパンを買いにパシらされる雷香の姿を描いているかのよう。よりテンション高く炸裂し、ミラクるんドンキの如くリスナーのハートにめり込んでくる決め台詞＆「きゃるる～ん！」も必聴！

リズミカルでスピード早め、グイグイと勢いの良い曲進行に、ゆったりめに乗ったメロディが伸び伸びと気持ちいい。「ぴゅあぴゅあ」、「るんるん」、「しゅわしゅわ」といった擬態語が特徴的に散りばめられた歌詞もとってもキャッチー。キャラに即して幼め・無邪気な声を聞かせてくれる竹達彩奈さんのボーカル＆セリフからも楽しさが溢れ出てくる。本当に『魔女っ娘ミラクるん』のアニメが放送していたら、エンドロールが下から上がってくる絵面が目に浮かぶ、エンディング主題歌にもピッタリな一曲！